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動物の麻酔・鎮静のお話

お知らせ 2013.11.10

最近、ニュースで大田区が報道されることが多く(主に悪いこと)、なんだか残念な気分になってしまいます。
私、院長は生まれも育ちも大田区な生粋な大田区民です。

本日はちょっと、獣医の愚痴!?をまずは聞いてください(笑)。
診察で一番、私が困る時って皆さん何だと思いますか?これはほかの獣医師も同じなのではないかな、と思っています。

診断が難しい内科疾患、手術が難しい外科症例、どれももちろん頭を抱えてしまいますが、それよりももっと根本的なところで困る時があります。
患者(動物)が診察にすごく抵抗を示すときです。
ちょっとの抵抗は私は当たり前だと思っています。
やはり、概ね痛みを伴う処置を行いますので。
理由がわからない患者からすればただの苦痛を与える人でしかありません、獣医師は(汗)。
ただ、中には性格的に、行う処置がかなりの痛みを伴う等の理由で、全く検査や治療を行えない場合があります。
そんな時、どうするかというと“麻酔・鎮静”を行うことになります。

ちょっとお話が長くなりましたが、本日はこの麻酔・鎮静について少しお話ししたいと思います。麻酔となると皆さん、抵抗の敷居がぐっとあがりませんか?ただし、鎮静だとなんとなく平気かな?って感じではありませんか?

全身麻酔の定義では無痛、意識の喪失、筋弛緩、有害反射の予防で、鎮静は意識の低下はあっても喪失は伴いません。
このことが、皆さんの抵抗につながるのだと思います。ただし、意外かもしせませんが、鎮静薬を麻酔の前に投与することは珍しくなく、また、麻酔薬を少ない量で鎮静目的で使用することもありえるのです。

もちろん、出来れば麻酔や鎮静を行わなくて処置が出来ればとは思うのですが…ただし、もちろんそのような処置を行う時は必ず心電図や酸素飽和度等、生体のシグナルをキチンと確認して事故が起こらないように努めております。
なので、鎮静・麻酔と聞いて必要以上に拒否反応を起こさないでいただければと思います(もちろん、当院では開院以降麻酔、鎮静での事故は1回もありません!これを私が引退するまで続けていく所存です)。
←これは麻酔ではなく、鎮静でもなく…昼寝です。
        
            
※ BCS(ボディコンディションスコア)
  
ワンちゃんとネコちゃんの筋肉や皮下脂肪のつき方で体形の評価をする方法。
下のアドレスからお家のワンちゃん、ネコちゃんの評価がわかるのでご覧になって見てください。

ワンちゃん→http://www.petful-life.jp/diary/study/dog_bcs.html
ネコちゃん→http://www.petful-life.jp/diary/study/cat_bcs.html


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