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犬や猫の血液型のお話

お知らせ 2017.07.27

梅雨も明け、本格的な暑さが日本列島にやってきました。昔は夏になると蝉の声や地面を歩くアリ達をみて、心がうきうきしてきたものです。ただ最近は、ヒアリ・マダニと何かと恐ろしい昆虫がクローズアップされることが多くなりました。未来の子供たちは、昆虫と戯れることってあるのかな?学校で昆虫には触ってはいけません、とか言われるのかな、それはそれでちょっと悲しいな、といらぬ心配をしている院長はカマキリの卵を筆箱(←これがもう古い)の中でふ化させてパニックになったことのある、昆虫と戯れた昭和世代です。
今回は血液型についてお話ししたいと思います。よく診察中に、犬や猫には血液型があるのですがと言う質問を受けることがあります。
先に答えを言ってしまうと、犬や猫にも血液型はあります。
人の場合ABO式血液型分類が最も有名でその次がRh式血液型分類になるかと思います。調べてみると人はそれ以外にも何十種類もの分類の仕方があるみたいです。
それに比べ犬や猫は主だったものは各1種類ずつしかないのでとてもわかりやすくなっています(調べればもっと細かく何種類もあります)。犬はDEA式血液型と言って、
DEA1.1 DEA1.2 DEA3 ・・・といくつかに分かれるのですが動物病院では輸血の観点からDEA1.1(+) DEA1.1(-) の2つに大まかに分けることが多くなっています。うちの子はマイナス、うちの子はプラス と言う会話はこのDEA1.1の抗体を持っているかいないかのお話しになります。
猫は私達に馴染みのあるABO式に近いAB式血液型分類と言ってOがない分類法で分けられます。A型 B型 AB型でとてもわかりやすいですね。
血液型は動物病院では性格診断・・・ではなく、ほぼ輸血の時に必要になる事が多いので普段はあまり話に上がらないものですが、猫は飼い主と同じ血液型の可能性もあるのでそれだけで親近感がよりわいてきますよね。


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