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動物の“化学療法剤”の副作用のお話

お知らせ 2014.11.01

気温もぐっと下がってきました。
体調を崩しやすいのは動物も人間も同じです(人間も動物ですからね)。
猫ちゃんは膀胱炎、犬ちゃんは下痢や嘔吐が多いので、続くようなら病院にいらしてくださいね。

本日はお薬のお話をしたいと思っております。
しかも、あまり普段はお世話にならないお薬ですので、そうなんだー、ぐらいで読んでいただけたらと思います。

そのお薬とは、“化学療法剤”、抗がん剤と言った方がわかりやすですね。
なんでも誰もが持っている共通のイメージってありますよね。
カレーは辛い、新幹線は速い、抗がん剤は副作用…これはほとんどの人が思うところではないでしょうか。

抗がん剤は、もちろん癌化した細胞を攻撃するお薬です。
ただし、内服にしても点滴・注射にしても、正常な細胞にも影響を与えてしまいます。その程度が強くなると、症状として出てきてしまいます。
これが副作用になります。骨髄抑制・消化器症状・脱毛がよく認められる副作用ですが、動物の場合、脱毛はあまり認められません。

抗がん剤が開発された当初は、もちろん臨床試験を通ってきても、細かいところでの使用量(効果が出て、副作用が少ない)というのは、まだ正確にはつかんでいなかったのだと思います。
ただ、医療は積み重ねの部分も多く、過去のデータを蓄積して現代ではある程度、副作用を抑える量もわかってきています。
 
当初の経験が抗がん剤の怖いイメージを必要以上に植え付けてしまったのかな、と思うこともあるのです。
ただ、上記したように正常な細胞を攻撃してしまうのも事実。ではどのような場合に使用した方がよいのか?というのは次回、書かせていただきたいと思います。


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